オイリュトミー療法とは

オイリュトミーはギリシャ語で「調和の取れた美しいリズム」を意味し、ルドルフ・シュタイナーによって1912年に創められた運動芸術です。「オイリュトミー療法」は、さらにそこから発展しました。この新しい運動芸術療法は、現在、アントロポゾフィー医学の一翼を担うものとして、40カ国 2千人を超える療法士によって実践されています。ドイツやスイスでは一部医療保険も適用されています。オイリュトミー療法は誕生以来、世界各地のアントロポゾフィーの医療現場や施設、シュタイナー教育の現場で実践されています。

オイリュトミー療法の作用と適用

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オイリュトミーでは、言葉の母音や子音に内在する『音』のもつ根源的な働きが動きに表現されます。それぞれの動きは、体の各器官と密接なつながりを持っています。オイリュトミー療法では、症状に応じてこれらの動きを使い分け、体の機能を活性化及び調整し、自己治癒力を高めます。又その作用は器官のみならず、心や精神の領域にも及びます。受療者は療法士の指導に従って、自発的に自分の身体を動かします。

オイリュトミー療法は医師の診断のもとに行われ、急性の様々な症状(ただし急性発熱性の疾患は除く)、慢性の身体疾患、精神疾患などに働きかけます。また子どもの健やかな成長発達をサポートし、学習の遅れ、虚弱、集中力の欠如など子どもの成長を妨げる様々な要因に働きかけます。

オイリュトミー療法の実際

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オイリュトミー療法は、幼児から高齢者まで受けられます。1回のセッションの時間は年齢や状況に応じて30分から60分ですが、この時間には療法後の休息も含まれます。1~2週間に1回のセッションが基準です。療法の継続期間は個人により異なります。またセラピーの費用は、時間や年齢に応じて1回につき3,000円~5,000円ですが、地域や社会状況によって変動します。

オイリュトミー療法士は受療者の症状に応じて個別に療法プランをたてます。受療者はそのプランに沿って指導を受けますが、オイリュトミー療法の練習に意識的に向き合うことにより、治癒力がより高められ、心身のバランスが回復されます。

オイリュトミー療法の実践と応用

現在日本では、クリニックなどの医療現場や個々の療法スペース、治療教育や福祉の現場、シュタイナー学校・幼稚園などで実践されています。
オイリュトミー療法は個人セッションが原則ですが、同じ症状を持つ人々のグループセッションも可能です。また、療法目的ではなく、健康維持や予防のためにグループを対象にした「健康オイリュトミー」も行なわれ、オイリュトミー療法士によって、健康オイリュトミー講座が各地で単発、定期開催されています。詳しくはインフォメーション欄をご覧ください。また、健康オイリュトミーの個人セッションも可能です。お問い合わせください。

オイリュトミー療法が行われている主な場所

(詳細はお問い合わせ欄からお問い合わせください)

  • オイリュトミーセラピールーム ホワイトバーチ(北海道札幌市南区)
  • 洞爺の泉 ポプケ(北海道伊達市)
  • オイリュトミーの家 小さないずみ (宮城県仙台市泉区)
  • ルドルフ・シュタイナー芸術アカデミー/アウラ(東京都国分寺市)
  • オイリュトミー室 あさつゆL(東京都日野市)
  • アイリス ラファエル(神奈川県横浜市)
  • オイリュトミーハウス・エルデ(神奈川県横浜市)
  • メルクーア・アンサンブル(大阪府大阪市)
  • 水星実験所(福岡県福岡市)
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