2021年「オイリュトミー療法」は、その誕生から 100 周年を迎えました。当協会ではこれを機に、「健康オイリュトミー」や「オイリュトミー療法」を社会に広めるプロジェクトを2023年5月~2024年3月に第1弾、2025年1月~4月に第2弾を実施しました。
「健康オイリュトミー」は、グループでのワークショップです。母音や子音、歩くこと、リズムや図形を動く練習を行います。
これらの練習は、身体の温かさに働きかけるだけでなく、私たちの内的な熱をも強めます。私たちの免疫力を高める手助けとなり、力強く生きる力を培います。
私たちが健やかであろうとする、心の中心に働きかけるのです。
健康オイリュトミーは継続したサークル活動として、また職場での健康づくり、健康へ意識を向けることに役立ちます。健康オイリュトミーを通して、健康を生み出す自分自身の力を培ってゆけるよう働きかけます。
今回はプロジェクトに参加されたみなさまからの感想をご紹介します。
①1/29実施「健康オイリュトミー講座」
設立4年目の名古屋市認可の保育園・園長の近藤陽子です。
長くシュタイナー幼児教育に携わっている石浦先生の言葉とオイリュトミーは、一つ一つ保育士たちの良い勉強になったようです。
オイリュトミー講座は、毎年のように様々な先生に来ていただいたり、名古屋で開催される別のオイリュトミー講座に参加させていただいたりしています。
しかし、まだまだ、園ができて時も浅く、やっと園の形が整ってきたところでの講座でした。
それでも、今回の講座で、それぞれが自分の体や心がオイリュトミー講習を通して変化するのを感じられたようです。
感じ方は人それぞれでしたが、一日を通して、園の様子を見ていただいた後、先生自身が感じられたことをゆっくりとお話しされたこと、
その後のオイリュトミー体験だったので、余計に深いところで、それぞれが体験できたのでは、と思いました。私自身も直前に足の指の骨を折るハプニングがありましたが、
「ちょっと痛いな」くらいで、最後まで参加できたのが、驚きでした。(エリサ先生の健康オイリュトミーの力ですね、きっと)。
今回の訪問を機会に来年度、毎月1回エリサ先生に園に来ていただけることになり、とてもうれしく、楽しみにしています。
こどもの園もくれん北原(名古屋市瑞穂区)
https://peraichi.com/landing_pages/view/mokurenkitahara



②2/4実施「健康オイリュトミー体験会」
卒園在園保護者を対象とした体験会を主催させていただきました。
参加者は10名。オイリュトミーに触れたのが初めての方、健康オイリュトミーは初めての方など、背景は様々でしたが、みなさんとても興味深く取り組んでいる様子が見られました。
自身や子ども理解する手助けとなったようです。
会後は連続の講座を求める声も上がりました。
ふじの森のようちえん てって(神奈川県相模原市)
https://kindergardentette.wixsite.com/fujino
https://www.instagram.com/tette__fujino?igsh=MWUwNTVjYnIyaGNzOQ==
③3/12実施 「健康オイリュトミー講座」
にもオーケストラオイリュトミープロジェクトワークショップでのご縁が繋がり、石浦江利砂さんが再び名古屋に来てくださいました。
オイリュトミー療法士の方をお迎えするのは初めてだったのですが、園の子どもたちの観察の後、振り返りを通したコンサルテーションでは、現場の保育士に向けた厳しくも愛あるお言葉の数々を、文字通り目が覚める思いで拝聴しました。
保育後には、健康オイリュトミーの受講というなんとも贅沢な1日を過ごさせていただいたことで、自分の身体と丁寧に向き合うことの大切さを改めて体感する機会を得たことも大きな学びとなりました。
令和の保育士に求められることは多様化の一方であることから、オイリュトミー療法士という専門家の観点を通して気付かされたことを、現場に還元してゆけるよう努めてゆきたいと考えています。
この度は、貴重な機会を設けてくださいましたこと、感謝しております。
日本オイリュトミー療法士協会と、オイリュトミー療法士のみなさまの、益々のご繁栄とご活躍を祈念しております。
うめの森ヴァルドルフ子ども園(名古屋市東区)
https://www.umenomori.org


