眼とオイリュトミー療法②

一言でオイリュトミー療法のアプローチと言っても、眼そのものだけに働きかけるだけではありません。疾患が現れるまでには、例えば緑内障で「眼圧が上がる」という現象を引き起こすに至る習慣や姿勢、心や気持ちのあり方もあります。ホリスティックな見方で、広く疾患を理解し、疾患を持つ人の傾向を知ることも大切なことです。

また、眼にアプローチする練習を効果あるものにするため、体全体を動かす練習、そして、たくさんの足に働きかける練習も行いました。アントロポゾフィー療法の基本には「対極から働きかける原則」があります。足の動きが眼に働きかけ、人間全体を調和に導くのです。

眼は、私たちが色や形を捉える感覚器官です。便秘などの消化器系にアプローチするのとは、オイリュトミーの動きの質が全く違います。本当に小さく繊細な動きの中に、私たちの生命形成力に働きかける本質があります。肉体、エーテル体、アストラル体、自我。人間の四分節とその礎である地・水・火・風の四大、四大の先にある諸力が動きと繋がることを体験する3日間でありました。

(文責 竹荒郁美)

「目のオイリュトミー療法の練習。目の練習用の短い銅棒を持って」

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