コラムvol.17「魂が身体に降りていけず、もがいている子どもたち」

学校や幼稚園で
落ち着きが無くて、、、、
と先生や保護者の方々を悩ませてしまう子どもが
増えているように思います。

なぜ、というか問いに決定的な答えを出すことは
難しいのですが

シュタイナー教育、オイリュトミー療法の立場、人間観からは
こういう風に見えます。

人間の身体、という本来物質であるものに、
子どもの、人間の魂という大きく温かいものが
入って行けない状態なのだ、

という見方です。

子どもが、この世に誕生して、
成長してゆくということは
小さな身体に大きな魂が入ってゆくということであり、
これは実は大変な労力がいることなのです。

大きな魂が小さな、身体に入ってゆこうとするとき、
身体が固く、冷たかったら、魂は入って行けないのです。

子どもたちの身体は
現代、早い時期の知的な教育によって
冷たく、固くなっている傾向にあります。

以前は、庭や野原を駆けまわってあそんだり、家の手伝いをして
働いていたりして活動していた子どもたちは

小さな画面に釘付けになる遊びがおおくなり、
学びに関してもびっくりするくらい詰め込まれ、知的に
急がされています。

大きな温かい天界からやってきたばかりの魂が
身体という家に入れず、ジタバタと苦しんでいる状態が
学校、幼稚園でじっとしていられず、絶えず喋っている、
という状況を生んでいるのです。

わたしたちが助けることができるのは

子どもが温かくしているか、
充分動いているか、
手足をしっかりと使っているか
周りが美しい色彩によって囲まれて
温かい雰囲気か、
などに気をつけてあげることです。

オイリュトミー療法は
その全てにおいて
子どもの状態を助けることができます。

温めること
動くこと
リズムに乗ってうごいたり、
楽しく守られて、大切にされている
ことを身体で実感すること。

デジタルという、冷たく、固く、
子どもにとっては
抽象的なものから
なるべく遠ざけて

身体全体を動かして
温かくなって欲しいのです。

「わたしのまわりにはただ愛だけがあるのです。」
を実感して欲しいのです。

 

猿谷利加
プロフィール
2012年スイス ドルナッハにてオイリュトミー療法士資格取得。1996年オイリュトメウム・エレーナ・ツコリ・ドルナッハ修了。ライアーをヨアネス・ベルクスマに師事。
NPO法人横浜シュタイナー学園 オイリュトミー療法士 オイリュトミー専科教師
葉山シュタイナーの家 うみのこびと オイリュトミー療法士 専科教師
葉山シュタイナーの家 子どもクラス アプフェルバウム 大人クラス ラヴェンデル 主宰
横浜シュタイナー どんぐりのおうち オイリュトミー専科教師

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